初めての飛行機輪行:シーコン廉価版dhbソフトケースのインプレ
前々回と前回の2回に渡って、飛行機輪行について検討してきました。今回はdhbのソフトケース(シーコン エアロコンフォートの廉価版)のインプレと、実際に飛行機に乗った感想を書いてみます。
dhbソフトケース
wiggleで販売されているdhb(wiggleのプライベート)のソフトケースを使って輪行することにしました。
実際にwiggleで購入しました。思っているより大きめのダンボールでずっしりとした重さがあります。ケースのみでだいたい7kgはありそうです。飛行機の預け荷物上限は20kgですので、かなりの割合を占めています。
キャスターがついているので、移動は楽です。
もう少し細かく見ていきましょう。
商品ページでもシーコンの協力を得て開発されたとありますが、ケース自体にもシーコンの文字があります。
ケースの内側にもシーコンの文字。実際に構造などはよく似ています。
こちらは付属の小物入れです。
クイックレリーズが付属しています。またまたsciconの文字。。。
これが、要の台座です。しっかりと固定されるため、倒れる心配がありません。
適応するフレームサイズに記載はありませんが、ある程度のサイズに対応すると思われます。なぜなら、フロントフォークを固定する金具と、この台座は厳密には固定されません。写真の上部にある空洞に、フロントフォークを固定する金具を挿入します。その金具を前後させることで、フレームサイズの違いを吸収しています。
自転車のパッキング
実際に自転車を固定してみます。
0. 軍手をする(これ重要)
1. 普段の輪行のように、前後輪を外す
2. ギアをインナーローにする
3. 台座に固定する
チェーンが暴れないように、台座にひっかけるのがおすすめです。
リアディレイラーを保護する金具が付属しています。この安心感は大きい。ですが、ワイヤーを保護することはできません。
4. トップチューブに付属の保護材をまきつける
5. ケースとフレームを固定するストラップを接続
6. エアーを抜いて、ケース両側にホイールをいれる
7. チャックを半分くらい占める
8. ステムのネジを緩めて、ハンドルを曲げる
現地にも再度固定する道具を持っていく必要があります。
9. 必要な荷物を入れる
10. チャックをすべて閉める(終わり!!)
結構簡単です。はじめて輪行袋に挑戦したときよりは、結構すんなり梱包できました。30分あれば余裕だと思います。ペダルははずした方がいいのかもしれないですが、外すとなるとペダルレンチを持っていく必要があるので、そのまま積み込みましたが、特に問題なく梱包できました。
実際に飛行機に乗ってみた
羽田から鹿児島へ行ってきました。ANA旅作でANA便利用です。
(飛行機に乗るお金なんて無い? マイルが貯まるのを待つのではなく、集めに行けばいいんです。→お得に飛行機輪行する方法)
所持品
飛行機輪行固有の荷物についてまとめておきます。
- トルクレンチ(ハンドル固定用)
- 携帯用空気入れ
旅工程
自宅〜空港
何が起こるかわからないので、始発便で行きました。電車のホームにてパシャリ。キャスターが付いていてよかったです。普段の電車輪行より重いので、キャスターがないと無理です。
空港までは時間に余裕を持って移動しましょう。電車乗り換えなど、荷物を抱えているとそれなりの時間がかかります。後述する荷物チェックの時間も考慮して、出発時間にもよりますが、1時間前には確実についたほうがいいと思います。
飛行機輪行で一番きついのが、おそらく自宅・空港間です。
空港内
ANA便なので、羽田空港第2ターミナルに行きます。到着すると、土曜のためか、早朝にもかかわらず、かなりの人がいました。
空港に到着後、すぐに荷物を預けようとウロウロしていると、係のお姉さんに、「自転車はあちらのカウンターですよ」と案内されました。なぜこの袋が自転車だとすぐにわかったのでしょうか?さすが慣れているのだと思います。
最近の国内線は自動荷物預けが可能になっているようです。(そういえばパリでもそんなのあったな。) しかし、自転車は規定サイズに収まらないので、人がいるカウンターで預けることになります。
カウンターでは、X線の機械に入らないサイズのため、 しばらく待つように言われました。担当者の目視確認となります。ここで7,8分待たされました。
荷物検査担当(?)の人が到着すると 、袋をあけて、色々とまさぐられますw
変な荷物の入れ方を時間がかかったり、係の人にも迷惑なので、ある程度小分けにして、取り出しやすいようにしておくといいと思います。
走行中用のリュックなども入れていたので、ポケットの中身など、細かくチェックされました。時間にして10分弱でしょうか?こういった時間がかかるので、余裕を持って到着されることをおすすめします。
無事荷物検査が完了すると、壊れやすいというシールに「ジテンシャ」と記入していただき、荷物預け完了です。
やっと。。荷物がないのは、軽い!!
現地空港〜レンタカー
鹿児島空港からはレンタカーを借りました。少し不安だったのは、荷物が車に積めるかどうか。
空港からレンタカーを借りる場所までは、送迎がありました。荷物が詰めるか不安(その①)は、送迎です。到着の旨を伝えるために電話をすると、大きな荷物があっても大丈夫とのこと。実際、少し大きめのマイクロバスだったので、後部に余裕で入りました。
荷物が詰めるか不安(その②) は、レンタカーに詰めるかです。最悪、レンタカー屋で、ばらして積めばいいと思っていましたが、結構恥ずかしいなと。。軽自動車の座席には、このdhbソフトケースは詰めないことはわかっていたので、後ろの席を倒して積むことにトライしました。
横に倒すことを、あまり想定していないケースだと思われたのと、ホイールで全重量を支えるのは難しいと思い、 片側のホイールだけ外して、入れると、結構いい感じで積むことができました。
現地
車にのせてしまえば、あとは困ることはありません。乗る前にササッと組み立てて、また積み込むのみです。鹿児島の現地レポートは別途したいと思います。
復路
帰りは特に変わりはありません。一点だけ違ったのは、修学旅行の団体と遭遇して、荷物を横にするかもしれないと言われたことです。ディレイラー側を下にしたくはなかったので、その旨だけ伝えました。
空港から家までの移動が、なかなかつらいですが、キャスターが壊れることがなかったので、無事帰宅できました。
初めての飛行機輪行でしたが、大きなトラブルなく移動できました。これで国内であれば、よほど小さな飛行機の運行出ない限り、行くことが可能になりました。
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