【インプレ】Garmin edge 530

【インプレ】Garmin edge 530

Garminの最新サイクルコンピューター Garmin edge 530を、購入後2ヶ月程使用しましたので、インプレをまとめます。

Climb Pro

Garmin edge 530/830からの新機能であるClimb Proは、コースデータを元に、山を分析し、自動的に登り区間のセグメントを作成してくれます。走行時には、区間数百メートル手前から、距離のカウントダウンが始まり、スタート地点では「Go!」の表示がされるため、少しテンションがあがります。

Climb Pro のいいところ

コース全体の登り区間数が確認できるので、見知らぬ土地を走る時や、ロングライドイベントでのパワー配分の参考情報となります。各登り区間の残り距離、高低図、残りの上昇距離が確認できます。

また、バーチャルトレーナーも表示されるため、トレーニングの目安にもなります。

Climb Pro のイマイチなところ

Climb Pro のイマイチなところは、コースデータに依存してしまうところです。実際に走っている勾配感の乖離や、時には上り下りが逆転してしまうこともあります。ほぼ平坦な道で「Go!」とか言われても、戸惑います。。

データと実際の乖離ですが、おそらく内蔵地図データに問題があると予想しています。Garmin Connectで地図データを作ると、とんでもない獲得標高が表示されることがあります。そのため、別のサービスで作成したGpxを、Garmine Expressを介さずに、Garminのフォルダ(NewFiles)に直接放り込んだのですが、獲得標高がGpxデータとは異なるものとなってしまいました。

もしかすると、投入データの高度情報のフォーマットに問題があり、内蔵地図データで補完されてしまったのかもしれません。(Gpxデータはデータをルート情報であったり、トラック情報に保持するなど、複数の形式があるのです、、、)

大まかな登り具合は再現できているので、今後、地図情報の精度が上がることを祈ります。Garminであれば、豊富なユーザの走行データを保持しているので、メジャーな道であれば、きっと実走データから正確な情報を作成できるはずです。

操作感

いままではGarmin800系を使用していたので、操作はタッチパネルでした。スマホほど滑らかではありませんでしたが、直感的に操作できました。今回、はじめてのボタン式です。

操作感のいいところ

新型CPUでサクサク動きます。いままではどうしてもモッサリした動きでしたが、気持ちよく動作します。さすがにiPhoneレベルは期待できませんが、、、。

ラップ、スタート/ストップボタンが本体下部にあるのは、しっかりと押すことが可能で、使いやすいポイントです。

操作感のイマイチのところ

ネットでも話題になってますが、ボタンの作りが良くはありません。初期ロットの問題なのか、今後も仕様となるのかわかりませんが、ボタンが引っかかり、戻ってこないことがあります。

知人の解決方法としては、ゴムラバーケースを使用すると、きにならなくなったとのことです。私も試しましたが、引っかかる感じは軽減されました。しかし、ボタンという原始的な部品に、課題を持ってしまうのは、Garminには改善をお願いしたいところです。

摂取カロリー/水分補給量トラッキング

トレーニング管理のための摂取カロリー/水分補給料トラッキングも利用可能です。Garmin connectアプリでその他のデータと組み合わせて、体の状態を管理できると思います。

摂取カロリー/水分補給量トラッキングのいいところ

あまりガチでトレーニングをしないので、パスします。

摂取カロリー/水分補給量トラッキングのイマイチなところ

使いこなせていませんが、水分はさておき、補給のカロリーをマメに管理している人はいるのでしょうか、、。本気でトレーニングしている人向けの機能かもしれません。

ナビ

edge 530には、ナビ機能が一部搭載されました。地図データは、全国主要自転車道対応の昭文社全国詳細道路地図(CitynavigatorPlus)2019年度版最新データです。従来の地図より収録路線長が13856km延長されているそうです。いままでOpenStreetMapを利用していましたが、OSMのほうが詳細な印象はありますが、必要十分な印象です。

edge530は、目的地を入力してのルーティングには対応していません(edge830は対応)。

ナビのいいところ

edge 530の価格帯でコースデータのルーティングが可能であることは、非常に画期的です。地方の知らない道を走ることが多い自分としては、コースのナビは非常に重要です。edge520まではメモリが少なく全国のマップを入れることができませんでした。都度、データを入れ替えするのは非常に手間だったので、edge800系に軍配があがってましたが、これからはedge530で十分です。

また、急カーブ警告機能があり、コース機能を利用していないときでも、前方に急カーブがあると警告を表示してくれます。とっても丁寧なことに、ゆっくり登っているときも警告を表示してくれます。

ナビのイマイチなところ

正直、自分の用途では気になるところはありません。

Di2連携

Shimanoの電子変速システムであるDi2にワイヤレスユニットを装着すると、ANT+でedge530と連携可能です。(D-FLY)

Di2連携のいいところ

Shimano Di2(電動コンポ)との連動がスマートです(D-FLY)。R9100/R8000シリーズの電動コンポは、サテライトスイッチがSTIレバーに内蔵されています。ちょうどSTIの頭の箇所に左右にスイッチが付いています。edge 530とdi2をペアリングすることで、左右のスイッチに、「短押し」「長押し」「2回押し」の操作を割り当て可能です。私は左右の短押しに、ページ送り/戻しを割り当てているため、ハンドルから手を離さずに操作可能です。安全に操作可能です。割当可能な操作は、他にも、ラップ、タイマーStart/Stop、Ant+対応ライトのON/OFFなど好みの応じて変更可能です。

他にも、現在どのギアを使用しているのか、バッテリー残量が表示されるため、Garminなしでは、確認しづらいものが、全てGarminに集約されます。

他にも、Di2にはフルシンクロという機能があります。これはギアを変えた場合に、前後ディレイラーが連携して、最適なギア比に自動調整する機能です。例えば、リアのギアを段々と軽くしていった場合、一定のギア比(カスタマイズ設定可能)になると、リアディレイラーのギアチェンジにも関わらず、フロントのギアがインナーに変わり、さらにリアディレイラーがリアをTOP側(重い方)に調整し、脚に優しく、その後もスムーズな変速が可能なギア比へ自動調整されます。このフルシンクロ、便利ではありますが、リアを変えたのに、急にフロントが変わるのはびっくりするかもしれません。Garminと連動している場合、このフルシンクロが発動する前のギアになった時に、音を鳴らして教えてくれます。フルシンクロ以外にセミシンクロ(フロント変化時のみリアが連動)、シンクロなし、がモードで切り替えられますが、もちろんedge上でどのモードか表示することが可能です。

他にも、電動変速の場合、シフトチェンジにはボタンを押すだけですので、毎回クリック感は同じです。最後のギアになった場合、機械式の場合、そもそもカチカチ言わないのでわかりますが、電動ではそうはいきません。Garmin連動していると、最終ギアになると、「ピッ」と知らせてくれます。(絶望の音ですが、、、)

Di2連携のイマイチなところ

正直、デメリットは思い当たらないです。強いて言うのであれば、ギア比の表示などを利用すると、Garminのスクリーンのデータフィードを利用することになるので、他に何を表示するのか、悩まされるということでしょうか?

まとめ

多機能すぎて使いこなせないかもしれませんが、やはりサイクルコンピューターの老舗であるGarmin製品はレベルの高さを感じます。Connect iQ(GarminのAppStoreのようなもの)ももっと使いこなしたいと思います。edge830と機能差異はありますが、日本全国のナビ機能が搭載されたので、個人的には800系から500系で十分となりました。800シリーズより安価ですので、コスパはかなりいいです(530でも十分に高いことを忘れていて、金銭感覚おかしい、、)。

今後、他の機能を使ったり、ファームウェアアップデートなどで改善されたら、また更新したいと思います。

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