寒い冬のサイクリングは汗冷え対策

寒い冬のサイクリングは汗冷え対策

師走になると寒いものです。ロードバイクで高速で走ると風で顔の皮膚が切れそうな錯覚を覚えます。寒い冬のサイクリングは、運動時に汗をかかない程度の薄着として、休憩時などは、なるべく長時間立ち止まることのないようにしています。それでも汗を多少かいてしまいます。そうすると、その汗が寒気で冷やされて、汗冷えとなり、とても寒く、不快です。今回はその対策の話です。

登山家に学ぶ

サイクリングと登山は近い関係になると思います。過酷な環境、長時間の運動、荷物の運搬など。実際に登山系のブランドのリュックやウェアを使用している人も多いと思います。いままで、「冬は運動時に汗をかかない」をモットーに服装を選んでいましたが、どうしても手袋の中など、局所的に汗をかき、不快な思いを強いられてきました。そこで汗冷えについてしらべたところ、やはり登山系のアパレルブランドから、寒さに特化した製品を見つけることができました。

汗冷え対策の基本

今でも、汗冷え対策としては、不要に汗をかかないことは、必須だと考えています。それ以外に必要な点としては、どうしても汗はかくので、その対策です。

空気と水は熱の伝えやすさである、伝導率が違います。水(=汗)は空気の20倍の熱伝導率です。そのため、一気に体の熱を奪っていきます。そのため寒く感じ、実際に熱を奪われて寒いのです。また、寒さというのは不快なだけでなく、疲労度が上がるという情報があります。そのため、汗冷え対策は行ったほうがよいのです。夏であれば気温と風で汗が普通に蒸発してくれますし、そもそも暑いので熱を奪われるのはむしろ効果的かもしれません。しかし、冬はそうはいかないため、肌に触れないところに汗を追いやってあげると、体感としては冷えないということです。

では汗冷え対策として、汗を追いやる方法について説明します。汗を追いやるには、汗を排出する能力に優れたウェアを着て汗を追い出し、その上に汗を吸収・蒸発させるウェアを着るのが基本となります。そうすることで、汗を体表から追い出すことになるので、直接水分と触れ合うことによる寒気を感じることはありません。注意点としては、汗を吸収するレイヤーがないと、汗の排出の効率が下がりますので、必須となります。

今回は、面積の大きい上半身と、不快感が大きい手に対策をして、効果をみてみました。たまたまそれぞれで異なるブランドのウェアで対応しました。

上着:ミレー

上着はミレーというブランドのドライナミック メッシュ ショートスリーブです。防寒着ではなく、汗を外側に排出することに特化したものです。汗冷えで調べた際に、よくヒットしたことと、ロードバイク乗りのコメントも多かったから選択してみました。

MILLETはフランス初のヒマラヤ登山隊に装備を提供したメーカーです。
1950年、フランス登頂隊は人類初の8,000m峰の登頂を果たしました。その時背負われていたザックを始め、ミレーの評判は瞬く間に世界中に広まる。
1964年、綿より軽く防水性が高いナイロン素材を全般的に使用した初のバックパック、「シェルパ50」を発表。ミレーが独自に開発し、特許を取得した斬新なストラップもナイロン製で、フォームの入ったパッドが付き、縫い目がないのが特徴だった。
1978年、ラインホルト・メスナーが、ミレーのザックとウェアとともに世界初のエベレスト無酸素登頂を成し遂げます。
続く二年後、メスナーはエベレスト無酸素登頂を世界で初めて単独で達成し、さらには8,000m峰14座の山頂に到達した最初の人間となりました。
2009年、アルプス山脈最高峰モンブラン山の登山口であるシャモニーの街で活動する、世界最古と言われる由緒ある山岳ガイド協会、シャモニーガイド協会との提携を開始。協会には250名ものガイドが所属しており、過酷なフィールドでミレーの製品テスト行うなど、ユニークなパートナーシップを組んでいる。
2016年、白馬山案内組合とパートナーシップ契約を結び、その活動はリュックやウェアの商品開発にも活かされている。
ミレーはこれからも、アルピニズムの歴史と共に、その夢を支えるものづくりを続けていきます。

amazonより
あみあみ

ご覧のとおり、汗の排出に特化した網状の構造です。防寒性能はほぼありません。夏でも使用可能とありますので、温度調整機能はないと考えたほうがよいです。厚さはインナーウェアとしてはしっかりしています。だいたい2,3mmほどの厚さです。長袖にするのか少し悩みましたが、腕の寒さはあまり課題に感じていなかったので、半袖にしました。製品画像のとおり、これ一枚で外に出ると変態に見えるかもしれませんし、そもそもこれらの製品はレイヤリングして性能を発揮するので、上に一枚着ましょう。

グローブ:finetrack

冬に不快に感じることが多い手の対策は、finetrackにしました。ミレーの手袋がなさそうだったので、ブランドが分かれました。選んだ製品はパワーメッシュインナーグローブです。

インナーグローブですので、厚さは薄いです。イメージは薄めの網戸くらいです。グローブの中で邪魔になることはないと思いますが、今現在、キツめのサイズを使用している場合は、注意が必要かもしれません。

実際に使ってみたレビュー

気温11〜12℃。天候晴れの条件です。北風はびゅうびゅう吹いてましたが、少し検証としては暖かかったかもしれません。

ウェアは
上着:ミレー + 夏用インナー + 半袖ジャージ + アームカバー(起毛)
手袋:finetrack + 手袋(指全体覆うもの。起毛なし)
です。

2時間ほどのサイクリングで、そこそこ飛ばして、汗がアイウェアに垂れてくる程度に汗はかきました。気温がそこまで低くなかったからかもしれませんが、特に寒さは感じることがなかったです。ミレーのメッシュの下はさらっとしており、汗が残ってる感じはありません。上に着たインナーと半袖ジャージはうっすら湿っていたので、汗が十分に移動されたのだと思います。

また、懸念の手のほうは、特に汗をかいた自覚がなかったのですが、手袋の内側は湿ってました。しかしインナーグローブの下はさらっとしており、こちらも汗が排出されています。

長時間外で休憩していたら、また寒さを感じることがあるのかもしれませんが、私は普段から冬は最小限の停止時間しか設けないので、実用性としては十分に効果があったと思っています。

冬のサイクリングは頻度が下がり、距離も短くなりがちです。しかし冬は冬で、空気がきれいだったり、他の季節とは違った景色もあります。十分に対策をすることで、快適に走ることも可能ですので、トライしてください。他に良い方法があったら知りたいと思います。


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